• 04 «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • » 06
スポンサー広告
スポンサーサイト
-----------
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
 くじ運がいいのか、教室での席がもう長いあいだ窓際の後ろの方なので、うれしい。薄い日光にあたためられて授業はとても気持ちいい。ねむたい。
 「眩しい閉めて」と右隣りの男の子が言うから、薄緑のカーテンをひいたら、へたくそで、上の方がぶちぶちいってカーテンがレールから外れてしまって、どうしようと思った。ごめんねと言ったら男の子は日光を受けて眩しそうにして「カーテンがひけないってなんだよ…」と言っていた。もうしわけない。つぎの休み時間に、どこからともなくやってきた背の高い人がカーテンをなおしてくれた。授業中、先生が「恋に破れたんだね」と言って2・26事件のおはなしをしているあいだ、薄緑のカーテンを見ていた。太陽が薄緑色にゆらゆら光っていた。眩しくもあたたかくもないけどもゆらゆらしているカーテンの端っこがちょっと光っているのがとても、魚のようだよと思った。魚のようだよなんて思わなかったけど。だから、つまりきれいだなあと思った。
 窓をおおきく開けたら気持ちいい風がはいってきたのだけれど案外強かったのでプリントがぴょんぴょん飛んでいって横の男の子のプリントも飛んでいって「おい閉めろ」と言われて私は閉めて、「余計なことするな」と男の子が言って私はごめんねと言うつもりで「このやろー」と言って男の子も「このやろー」と言った。

***

 浪人生の先輩から電話があって「六本木きて」と言うので昼休みに学校をでて六本木の駅をめざした。先輩がいたので後ろから先輩に声をかけたら先輩じゃなかった。ひとちがいだった。ホームの端っこでそれを見ていた先輩が笑っていた。私は恥ずかしくって「ろっぽんぎでなにするんですか!」って早口で聞いたら「なにもしないよ!」と言われたのでびっくりした。びっくりして笑った。電車がホームにやってきてさっき先輩と間違えてしまった女の人が電車に乗って流されていった。
 六本木に来たかっただけなんだけど、行く理由もないから、きみと会うことにしたんだよ!と言われた。いみがぜんぜんわからなかった。でも六本木に行くためにいっしょうけんめい理由を考えているときに先輩がたまたま私に電話をしたというのは、カーテンの端っこが緑色に光っていたことくらいにはうれしいと思った。
 「じゃハプスブルク展でも観にいきましょうか」と言ったら先輩は「い、や!」と言った。クロワッサン屋さんでクロワッサンを買って食べた。先輩が将来住みたい街は、ローマか、阿佐ヶ谷。めも。
 (ところで昨日、テレビでローマの休日が放送されていて、私はじめて観たのだけど、ヘップバーンさんがかわいすぎて悲鳴がでた。)

***

 勉強は楽しいし毎日はまったく苦しくも悲しくもない気がするので「受験ってこんなもんかな」とクラスメイトに笑いかけたら「勉強量がぜったい足りないと思うよ!」って笑われた。適度な勉強はそりゃ楽しいよ!だって!昼食に食パンを食べていることも笑われた。お弁当をつくる時間がなかったのでテーブルに置いてあった食パンを袋ごと掴んで学校に来た日だった。食パンはなにもつけないのがいちばんおいしいのにみんな可哀想にって顔をする。みんな食パンに味がないと思ってる。食パンを抱きしめてあげたい。おいしい。
page top



管理者にだけ表示を許可する
 
千代田 | URL | 2009-11-21-Sat 10:09 [編集]
前からちょくちょく読ませていただいています。
はじめまして。
藤野さんの感性はとても豊かで読むたびにほこほこしています。
自分も食パンが大好きなのです。
何もつけず、トーストもしません。
もう焼いてあるのにまた焼くなんて、不思議ですね。
食パンのかわいさを知らないのでしょう。
藤野 | URL | 2009-11-21-Sat 22:46 [編集]
こんばんは、はじめまして。
ぜんぜん、どうだってよいことなのですけれど、コメントをくださった時間に私はベッドで丸くなっていて、模試をサボる気満々だったのですけれど、あの、どなたかがブログにコメントをくださるとそれはなぜだか私の携帯電話に送られてくるのですけれど、私は千代田さんのコメントを読んで、起きようと思って、起きて、二時間遅れで模試にも行ったので、ありがとうございます。たすかりました。

>もう焼いてあるのにまた焼くなんて、不思議ですね。

目からうろこです。食パンがもう焼いてあるものだなんて思ってなかったです。
もしかして、食パンは生焼けのまま売られているということでしょうか。
生焼けで店頭に並ぶなんて食パンはかわいいです。
鈴木陽一レモン | URL | 2009-11-23-Mon 11:06 [編集]
-すべてのパンは焼かれしものである。
  汝、そのまま食せば、すなわち食パン。

という古代ローマの教えがあるとか、ないとか、ないけど
食パンってネーミングも謎ですよね!
食べるパンなら、ぜんぶ食べれるし(フライパン以外)

ぼくも、生焼けの、ふわふわが好きです。かわいい。
鈴木陽一レモン | URL | 2009-11-24-Tue 22:20 [編集]
-汝、蒸しパンのことも忘るべからず。

ていうのもありましたね!
ギリシャの哲学者、コメクワヌスの格言。
ぱむ
藤野 | URL | 2009-11-25-Wed 00:31 [編集]
生焼けの食パンが、ちやほやされて、います!
うれしい。
小さいころ、食パンというのは食パンの耳のことで、白くてふわふわのところはパンと言うのだと思っていました。それが違うと知ってショックだったのは、パンという名前のパンが無いってことです。どうして食パンって言うのでしょうね!

>蒸しパン
ギリシャの哲学者は偉大ですね。焼きパン群にひとり対峙している蒸しパンはかっこういいです。蒸しパンは見た目以上に重いので、恐縮します。
近所でお祭りがあると、近くの小学生が蒸しパンをつくるのですが、近くを通るとくれます。
蒸しパンは慈愛の味がします。それにかわいい。

トラックバック
トラックバック URL
Copyright © 2017 八帖帳の犬. all rights reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。