• 09 «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • » 11
スポンサー広告
スポンサーサイト
-----------
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
 私たちは、むかしむかし、あなたの特技はなにかしらと聞かれる中で、「世界で一番にはなれないじゃない」と、思った。

***

 勝ちたいとか、そういう感情がわからないわけじゃないと思う。私はプライドが高いと思う。だけど辛いことにがんがん挑戦して乗り越えてやりきって幸せになりたいと言う人がやっぱりなんとなく、わからなくて、「最初からやらなければいいのになあ」と思う。

 「私はプライドが高いと思う」と言われた。「いろんなことで人に褒められた、だからいろんなものが好きだった。勝てるから勝ちたいと思った、私は勝てるから勝負しているだけで、勝負が楽しいわけじゃない」と言っていた。「私は勝ちたいと思わないけれど、なぜだろう」と言った。「自信があるんだろ」と言われた。「なにかに自信があるんだろ」と言われた。あーあ、と思った。私は人よりたくさんものを思うだろうか。私は人をたくさん、見下しているだろうか。みんなみんなに、なにかそういうものが必要なのだとしたら、私が持っているものはなんて薄汚いんだろうと思った。「また負けちゃったよ」って笑ってる私は、ほんとうにくだらないものを撫で回している、じょおうさまだね。土に溶けてる汚い雪の、女王さまだね。
 だけど「こんなのはずれくじだな」と思ったらやっぱり笑っちゃった。やっぱり私はそうみたい。
 私はナルシストであなたもナルシストだ、あなたはいつもなにかに勝っているし、私は自分が大好きだからだいじょうぶ。ねえ30位のひとはいったいどうしているんだと思う、という話題になった。
 むかし、先輩とのいざこざで部活を辞めてしまった男の子がいた。「だれかに必要とされたい」と私に言った。彼は風俗に行くのがやめられないと言った。彼は、小さいころから、運動神経が良く、人に求められて、だけどそれがなくなったので、とっても悲しくなってしまったのでした。「野球をしないなら誰も僕を必要としてくれない。つらくてたまらないよ」、私はもうずっと野球なんてできない。チームメイトがキャプテンを頼るような眼差しを向けられたことなんてないと思う。
 私はあのときあの男の子になんて言ったっけ。私はなにか謝った。ばかみたいに謝ったよ。ばかみたいだね。私にはとてもわからなかった。「野球をするしか必要とされる術がない」と言うひとがわからなかった。私には野球なんてない。きっとたくさんの人がそうなんじゃないかなあ。あなたが必要とされてきたような形で、人に必要とされてきた人がいったいどれほどいるんだろう。報われない努力をした男の子がここにどれくらいいるんだろう。私はなぜ耐えられるんだろう、あの子はなんでこんなに耐えているのだろう、なんであなたが、いまさら、そんなことを言うんだろう。わからなくて、私は、いつもほんとうに誰かのことがなんにもわからないよと思って、苦笑いしていたのでした。電話のこっちで私はどうしようと思って苦笑いしてかなしかった。
 ねえいつも30位のひとはいったいどうしているんだと思う、という話題になって、「さっぱり、わからない」と勝ってる彼女が言った。「私はずるいと思う。得意なことだけ好きになっているだけだから。それで偶然なんでもできるような顔をしているだけだから。努力して勝ち得たような顔をしているだけだから」と彼女は言ったけど、彼女はちっともずるくなんかないと思う。私が、野球が上手な男の子を思い出している間に、「だれもそんなこと心配してほしくないだろうさ」って彼女が言ってそんな話題はどこかに消えた。私たちはメンマをつついていた。「たけのこってこんなに柔らかくなるのすごいね」という話をした。「油が柔らかくするの?叩いたりするの?」とか言っていた。

 別れ際、彼女は「ありがとう」「楽になった」みたいなことを言った。おはなしをすると息が苦しくなるのは私だけなんだろうか。私はずいぶんおしゃべりになった。それはもううるさいくらいで、私は私にしょんぼりしちゃうけど、おしゃべりのあとに「ありがとう」とか言う人がいる。どうもありがとう。
(結局なんの相談にも乗れなかったのだけど。)
(なんだかごめん。なんだかメンマおごらせた。)
page top



管理者にだけ表示を許可する
 
30位のひとです
鈴木陽一レモン | URL | 2009-10-22-Thu 11:06 [編集]
30位のひとも
あんまりかわらないと思います。

いや、年齢は本当に関係がないのか
というと少しづつ影響はでるのだけれど
それより500倍もの影響を与えるのは
友達だとかも恋人だとか、だれか身近な
たいせつなひと、だと思います。

あれ?30位って
30くらい、って読んで年齢だと思ってたけど
まさか、順位の30位ですか??
だとしたら、僕は恥ずかしい大人です。

あと、プライドは大事だと思います。
たとえ野球が出来なくなっても、野球が
上手だった自分に胸をはれる生き方をする。
紙に書いておいた詩を紛失してしまっても
書き上げた自分のセンスは、どこにもいかない
二度と詩を書かないとしても、詩がかけた自分に
誇りを持って生きていくよ。と、たいせつなひとが
ぼくに教えてくれました。

螺旋階段のように昇っている
同じ場所へ、何度でも
戻っているように見えて、実は
着実に上へ昇っている。ぼくは
恥ずかしい大人です。はじめまして。
ごめんなさ、い!
藤野 | URL | 2009-10-23-Fri 20:12 [編集]
ご、ごめんなさい、順位の30位でした、書き方が、びっくりするほど、悪い、です!クラスには39人いるんです。そのなかの30位のひと(架空の、ひと)についてお友達とむにゃむにゃ喋っていたのです。というのをぜんぶはしょっていきなり30位と書くなんて私は月曜日おなかが痛かったとしか思えません。あう。

野球をしても野球が下手で、詩を書いても楽しくなかった、ひとは、どうしたらいいのかと思ったのです。私はたまたまナルシストなのでだいじょうぶなのですけど、ナルシストじゃなかったらどうするのかと思ったのです。誇りを持っていないと生きていけないわけじゃないのかなあとか、みんなナルシストなのかなあとか、思ったのですけど、わからないのですけど、そんなの「みんなゴキブリが嫌いだよね」と言うくらいしょうもないことかもしれないと思いました。みんな嫌なものは嫌だけど別に泣かなくたっていいと思いました。部屋にゴキブリが現われて泣いている女の子の話なんてしなくてもいいと思いました。

>二度と詩を書かないとしても、詩がかけた自分に
>誇りを持って生きていくよ。

たぶん私は私のプライドなんて嫌いなのですけれど、私のしたことや、することが、なんらかの形でそうやって溜まっていくなら、嬉しいような、安心するような、きもち、です。プライドが、過去に向かったり未来に向かったりして、さっきと明後日を繋いだりするなら、それはそれで、なんだかとても嬉しいものかもしれないと思いました。(現在にとって)。ありがとうございます。変なことをたくさん書いてしまってごめんなさい。はじめまして!
こちらこそ、ごめんなさ 稲。
鈴木陽一レモン | URL | 2009-10-24-Sat 00:24 [編集]
読み返してみれば最初に「一番になれない」だとか
そのあとも、ずっと勝ち負けの話をしてるんで
充分に、順位の話だと読み取れる書き方ですよね。。
びっくりするほど、おなか壊すべきなのは、僕です。

で!順位の方の!30位の人ですけども!
きっと。無気力なら問題なく生きていけると思います。

こわいのは気力が満ちていて、問題意識が強いのに、実力、才能的に30位の人。
僕は、僕の感覚では、才能が30位の人でも努力で10位以内には行ける
気がしているのですが、こわいのは努力するにも才能がいること!

あと、誇りは持ってないと、よからぬことに、なっちゃうと思います。
ナルシストでも、ナルシストゆえに、現状の自分に納得いかなくて
自信が持てない。みたいな感じがあると思うんですけど、それでも
自分はできるはずだ!と、あきらめずに戦えば、今が充実して、たのしくなる。
逆に、自分はだめだ~と、あきらめると、こわいことに、なっちゃう。
ただこれも、最初から無気力なら大丈夫と思います。
あれっ? 無気力って、 究極のタフネス!?

結論としては、ぼくは桜井晴也がすきです。
なので、桜井さんがすきなもの、ひと、ことば、に異様な興味を示します。
と、最後に、いちばんこわいことを書いてしまったけれど
これからは、なるべくコメントなどせず、読むだけにしますから
こわがって、ブログ閉鎖などしないで下さいね☆
プラナリアのアミちゃんのとことか、ぱそこんさんが壊れた時とか、とか全部!
すてきで、おもしろくて、たのしみに読んでます。いつも。ありがとです。
ごめんなさ麦
藤野 | URL | 2009-10-25-Sun 00:46 [編集]
無気力が、最強の、たふねす!
そんな標語を町中に貼ったら、みんなゆっくり滅んで、草が生えてきそうですね!
ごめんなさい、冗談です。
あきらめていないという状態がどんなものなのか(あきらめているという状態がどんなものなのか)、うまくわからなくて、私は自分が無気力かどうかわからないのですけれど、私は無気力かもしれないのですけど、なんとなくいろいろなことがたのしくもあるので、ぜんぜん無気力ではないのかもしれません。無気力でないから楽しくなるのか、たのしいから辛うじて無気力でないのか、わからないですね、とか思いついたことをそのまま書いてしまいました。ごめんなさい。
こわいことになっちゃうのはこわいので、人から「無気力なの?」と聞かれたら「ち!が!う!よ!」と言って腕をぶんぶ振ってこわいものが襲ってこないようにおまじないしようと思います。

私も、だいぶ桜井晴也さんが好きなので、こわく、ないですよ!
コメントをしてくださったのが、とっても嬉しかったので、あの、ありがとうございます。
すてきだなんて、言われますと、嬉しいので飛んだり跳ねたりしてしまいます。どうもありがとうございます。鈴木陽一レモン、さん!

トラックバック
トラックバック URL
Copyright © 2017 八帖帳の犬. all rights reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。