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「きみのこと掴む気なんてぜんぜんないよ」。
とても遠くにランプがついたのを、「ああ馬鹿だなあんなところに」と思って見ていて、だらだらぶらさげた右手の懐中電灯が電池だけによって光るのを見ていて、投げられた卵が床に落ちて割れるのを見ていた。
掴まえに行かなければ掴まえられないものなんていらないって、言って、だって飽和しているからって、言って、見ている。ねえここだよ。
腐った卵を投げ合う儀式で、人を狙って撃つことが大事なのか、いったい。座り込んでしまった人間の真正面にぐりぐり光を当ててほら世界は眩しいだろうなんて言いたくなくて、ど真ん中に当ててやるから立ち上がれなんて言えなかった。やっぱり腐った卵をろくに見もせずに、投げて、投げ返されるのを待った、の!
とても寂しくない。
もし目の前の人間がいま、悲しくも寂しくもないのなら、私はかなしいしさみしいのだと思った。
ときどき幸運なことがあって、私はハイになるの。それは他愛もない嘘で、卵がほら割れなかったよ、とかそういうの。ときどきの幸運を繋いでる糸を、ぐるぐる手に巻きつけたりして遊んでみるんだよ。引っ張ってもなにもないねって、切っても痛くないねって、糸できしきし遊ぶんだよ。床が割れた卵でいっぱい。ぐちゃぐちゃ。だめになった愛。だめになった愛は愛になれなかったんだから愛じゃない。それにぬらぬら滑るんだよ、なんて迷惑なんだろう。ほらもう地平線のむこうっかわまでぐちゃぐちゃだよ!大きな鳥さんに私たちはいつも恨まれているんだよ!投げたよね!投げたよね。うれしくてすかすかとうれしい。もう誰も覚えていない殻とか、踏んでしまったら痛い。そんなもので痛くなっても、たぶん、しょうがないのに。
あそこの、遠くの方で、よくわからない方向にチカチカと信号を打つ、あそこの、あれが!私の夕食が決まった瞬間にぴかって光ったんだよ、昨日、ほんと、だから、だいすきなんだ。カカシと十年語り合った朝にカカシが折れていたら私はとっても悲しくなっちゃうの。悲しくなることが増えればいいよ、たくさんたくさんになればいいよ、私は毎日なにかに悲しんで、私は十年でも遠くの光を愛したりして、いつかそれが止んでしまったらそれで悲しくなるよ。かなしくなりたいね!私はおたんこなす。
「そんなの馬鹿みたいなことだ」けれど、真剣なことがほかにいくらでもある気がするけど、だけど本当は、真剣なことなんてそういうくだらないことがせいぜいかもしれなくて、私はいまがとっても真面目なのかもしれない、よ、このくらい、だよ。非交流は風になれ風になれ風になってごうごうと吹こう。私ノーコンだけど別にそこに投げたのはノーコンだからじゃないんだよ。だれも走らない野球って、とっても、勝負がつきそうにないね。999回裏のピッチャーが笑った。
チカチカチカチカうるさく光るのでどこもとても眩しくってうるさくって、頭痛くなって、どうでもいい石拾って投げて遊んだら誰かに当たりまして、喜んでいたら、殴られましたことよ。ごめんね。痛くしないための懐中電灯だったなんて。そんなばかな!聞いたことなかったよ。ごめんね。対岸の岬の緑の光をさがす。光に意味がなくなればいいよね。光に意味がなくなればいいよね。夢をくれるから、腐った卵だっていいにちがいないけど、だけど、いちおう、言うの、だけど、光に意味がなくなればいいよね。
ギャツビーが死んだらしいんだよ。
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