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 いよいよもって眩しいのが辛い。映画が終わった後に明かりが点かなければいいと思う。真っ暗な中をみんなでごそごそ歩きたい。どうして電気屋さんと薬屋さんはあんなに眩しいんだ、ほんとにほんとに。コンビニも。夏のお日様も。昼がつらい。泣いちゃう。天王星は地軸がとっても傾いているから42年に一度しか昼と夜が入れ替わらないのだって、小学六年生のとき理科の教科書のうしろの方に書いてあるのを見つけて、私はそれから天王星を探した。でもあれはなんだか違うみたいで、やっぱり夜が42年も続くようなことはないのだって。でも遠い遠い星で夜が42年続くか続かないかなんてどうだっていいね。だけど私は、「それなら何年も何年も夕暮れが続くのかしらあ」なんて思っていたのだから、そのロマンチック分だけかなしいの。
 そういえば、小学校一年生の時に「地球は今までなんかい回ったのですか!」って先生に訊いたらば、先生はふざけて「三回くらいかなあ」と答えて、私はそれをすっかり信じたのでした。それであとから「大人なんてなすび!」と思った。せんせいのばか。私は、地球はいま三回目の回転をゆっくり続けているのだと信じていたのだもん。一日に昼と夜があるのは地球が一日に一回まわっているからなんだよって教わったときに私がどんなにびっくりして、どんなに「速すぎる!」と思ったこと、か!
 あんな嘘なかったらきっとなんにも思わなかったのにな。せんせいのばかばか。そのせいで私はコンビニの明かりが眩しくって目が痛くっていやだよ!

 そういえば以前、高校から帰る途中に小学生の男の子が二人、前を歩いていて、ひとりの子が「なんで空が青いかおまえ知ってるか!」ともうひとりの子に聞いた。「昼間は宇宙で宇宙の青い電気がつくんだってよ!」と言っていた。小学生のひとはすぐに「嘘だ!」って言うイメージがあったのだけど、私みたいに騙されているひとがいたのでとっても嬉しかった気がする。宇宙の電気ってなんだろう。
 あの子はいつか、宇宙があんまり暗すぎると思うかな。暗すぎる宇宙にびっくりするのかな。せんせいのばか。宇宙は暗いし地球は速いしでたいへんだよ。せんせいのばか。
 でも嘘なんかあったってなくたってなんだっていいんだから、そういうものはなんだってあればいいのかもしれない。おかげで私の地球はまわっているのかもしれない。たとえばなにか、「まわっているよ」と言われて、本当は止まっていたときにだけ、ほんとうに止まるのかもしれない。「くじらは海を泳ぐよ」と言われてそれをずっと信じていたら、いつかくじらは空を翔けるかもしれない、よね。
 なにをいっているんだ。
 (だいたい私はうちゅうに行ったことがないんだからわっかんないよ!進路希望調査の紙にずっと宇宙飛行士って書いてきたけど、先生がそろそろ私のことを心配、してくださって、私も心配。)
 ときどき、私は、いつかだれかにつくための嘘を考えているけど、私は笑ってしまってだめかもしれないなあと思っている。

***

 「きみ人間が嫌いそう」と言われた。「大好きだよ」と言った。あのひとの言葉を思い出していた。私はいまなんて言ったんだろうと思った。
 なんで人間が嫌いそうだと思ったの、って訊いたら、いつも眠たそうにしているからだよ、と言われた。それはもちろん、眠たいからだよ。人間が嫌いな人間は眠たいのかな。ねむたい。だいすき。ねむたい。ねむねむ。
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