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  「私はあなたが何を言っても賛成しないが、私はあなたがそれを言う権利を死んでも護るだろう」というのはヴォルテールの有名な言葉だけれど、私は、「私はあなたが何を言っても賛成しないが、私はあなたがそれを言う権利を死んでも護るだろう」、なんて言われるくらいなら、ピストルで脅してもらいたいって、そんな気がする。
 中学の社会の授業中、先生がヴォルテールの大きな顔写真を示していて、私は口を開けてぼんやり天井を見ていて、自由主義は素晴らしいのねえと思って、「私はあなたが何を言っても賛成しないが、私はあなたがそれを言う権利を死んでも護るだろう」と言われた論敵の姿を思った。その言葉のあとに、なにが言えるんだ。その言葉はなにも奪わなかったのか、というのは、私が気弱すぎるだけなのか。それともそれは、なにかを奪うような、攻撃だったからこそ、意味があったのか。
(でもヴォルテールは実際そんなこと言っていないんだって。でも私はヴォルテールさんのことをぜんぜん知らないからそれはそれでどうでもいいのれす。)

***

 わたし移動しているのがとっても好き。学校へは1時間半かかるけど、私その登下校の道のりが好き。満員電車には恐怖するけど。どこか目的地があるときに、そこに向かっているあいだは心の底からぼんやりできて、それはひどく心地よくて、新幹線のボックス席や、駅に続く坂道が好き。ぼんやりしていると、私はきっと、この形で生まれてきたんだ、と思う。
 だけど私散歩はできない。歩くために家を出てはいけない。どこに行けばいいかわかっていないと、私の足は融通がきかなくて、どこにも向いてくれないし、私はなにか見なくちゃあ、なにか聞かなくちゃあ、となんだか躍起になって、へとへとになって家に帰るのです。わたし散歩するの下手。
 私いつも目的地がなくてはいけなくて、だけどそれはいつか辿りついてしまうのが、辛い。ずっとずっと、どこかに向かうために歩いていられたらいいのだけど、それで何も考えずにいたいのだけど。わかりきった道をすたすた歩いていたいの、うわあ、私って!
 どこに行くのか考えなければならないことばっかりだ。それは全然たのしくないんだよ。わたし散歩下手。でも散歩以外になにもない。
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