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日記
モーターサイクルテンダネス
2010-04-26-Mon トラックバック : 0  コメント : 0
 土曜日は、桜井さんと新宿西口で待ち合わせをして、ユトリロをみにいった。損保ジャパン東郷青児美術館、には行ったことがなかったし、行ったことがない場所には、自分の尻尾を追っかける犬みたいに、ぐるぐるしなきゃ、辿り着けないと思っていた、けれど、桜井さんに着いていったらすごくちゃんと到着した。桜井さんは人工衛星と絆しているのだと思った。あと地図とか読めるんだと思う。
 ユトリロ展には思ったよりもたくさんユトリロの絵があってうれしかった。絵画が、くっきーみたいにぼりぼり食べられるのだとしたら、ユトリロの絵はまずそうだなあと思った。あと、絵画がシチューの具だったら、ユトリロの絵の入ったシチューはみるみるクリーム的な味を失って車輪に轢かれた水溜りみたいな味になるだろうと思った。ユトリロは建物ばっかり描いていて、人なんかちょうてきとうに描いてるように見えた。ユトリロの建物の中には、いつもだれもいないようで、ユトリロの壁という壁は透視を防ぐ特別素材で、ユトリロの壁は向こう側に3mくらいの厚みがあるひとつの巨大な石塊みたいだった。家の中に寝ているおじいさんはいなかったし、教会に祈るひとはいなかった。ユトリロの街で、どんな曲がり角を曲がったって、どこにも辿り着けないと思う。どこにも辿り着けないからユトリロはそこでそこを描いたのだと思う、ゆ、ゆとりろすき。教会の正面に大きな窓があって、教会の中に光が射しているのが見える絵が一枚あった、ように思う。「ひょーん!」と思った。これ建物じゃんと思った。たぶん、天井も高いし、祈りたければ祈れる、と思って、私はその絵にちょっと、びっくりして、好きだった。ユトリロの来歴がむしょうにおもしろかった。ゆとりろって、ぱりの破滅型よっぱらいでしょって思ってたけど、ユトリロはすぐに軟禁されちゃうひとだった。ユトリロはジャンヌダルクを崇拝していたらしかった。「はまりすぎだろう」って思った。ユトリロのなにがいいって、名前がすごくいい。ゆろりろ。
 それから桜井さんと珈琲屋さんに行って珈琲を飲んだ。桜井さんは健康保険証を取り上げられていて、丸腰だった。会社に行って紙のノートパソコンをつくったと言っていた。器用だと思った。それから南国を謳った中華屋さんに入って、レタスのチャーハンとかを食べた。れたすがおいしくて、このごろ野菜食べてないなって思った。長ねぎとか端っこからむしゃむしゃ食べたい。桜井さんは、自分で作るチャーハンには味がないから、塩とかこしょうとか入れるよって言っていた。塩とかこしょうとか入れていないから味がないのじゃないかと思ったけど、料理のことはなにひとつわからないのでなにも言わないでいた。喫茶店の地下にもぐった。窓があったから、私は、ここは地上にあった建物をぐりぐり埋めた喫茶店なのかしらとか、今ある新宿は旧新宿が一階分埋め立てられた上に築かれたのじゃないかとか、考えたけれど、それは鏡だった。桜井さんは、むかし体育の授業で紙ヒコーキをつくったと言っていた。紙ヒコーキのレポートも書いたと言っていた。それは体育でもなんでもないと思った。私でもわかるということは、だれもがわかるということで、だからみんなそれは体育でないと知っているはずなのに、どうしてそんな授業があるのか、わけがわからなかった。桜井さんは「俺には超能力のセンスがあんまりなかった」と言っていて、自分の超能力のセンスがどの程度のものか知っているなんて、うらやましかった。
 帰り道、なんでだかマックに入って、桜井さんは優待されたから、なんだかたくさん食べることになっていた。桜井さんはハンバーガーを半分くらい齧ったあとに一瞬めげていたけれど、BGMがずっとずっとロッキーだったから、やっぱり食べていた。私は観戦していた。桜井さんの手が白いので桜井さんの手が白いと思った。
 帰ろうとして改札にパスモをぴったりつけたら改札に「だめだよ」と言われて嘘だろって思った。桜井さんはちょっと笑って帰っていった。なんとか改札を抜けて、ホームに降りたら、右と左に電車が来ていて、どちらも終電だった。どちらかが正しくてどちらかが間違いだった。私は左に走って乗って、発車ベルが鳴り響く中「このでんしゃちがう!」って気づいた。ドアに挟まれることを覚悟して飛び降りたけれどドアには挟まれなかった。急いでもうひとつの電車に乗りこんで、私は無事に帰路についた。あぶなかった。じんせいはまさにせんたくのれんぞくだった。

***

 きのう、スーパーに野菜を買いに行ったらやっぱり高くって、悲しくなって隣で売っていた自転車を買ってしまった。白くてぴかぴかしていて攻撃的にタイヤがふたつもついているやつ。私は自転車係のおじさんにずっと「雨の日に乗るとあぶないですか?」とか「どのくらいスピード出したらあぶないですか?」とか訊いていて、私は真剣なのに、おじさんは私の目を見ないで、大丈夫だよって、それしか言わないから、なるほどこれはぜんぶあぶないなと思った。それで、きょう、自転車に乗って駅まで行ってみたのだけれど、二回こけて、足を軽く擦りむいたけれども、私は自転車に乗ったらよゆうで致命傷を負うだろうと思っていたから、私はわりとできるやつだった。自転車はびゅんびゅん速かった。こわかった。行きに下り坂だった、長い坂が、なんでだか帰りには上り坂だったから、ぜつぼうした。うちひしがれて、しゃがみこんだ。歩いている人がてくてくと私を追い抜かして行く横で、私は自転車に乗って上り坂をがんばった。三分の一くらい上ったところで私はもう明日は起きませんと決めた。三分の二くらい上ったところで私は自転車を降りて、私はもうだれもあいしませんと決めた。じてんしゃは撃ったひとが撃たれるらいふるみたいだね。野菜が高いのがいけない、よ、もう。だれかじてんしゃをもらって。長ねぎと交換して。
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