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 受験、が、長い!いいかげん、に、しなさい!でも、あと、国立後期、だけ、だから、いいけど、まあ、もう一年受験生をしなきゃならない予感が、私を優しく強く包んでいるわけ、なのだ、けれども。ふにゃん。

***

 23日、医学と美術展を観に行ったら義手とノコギリがきれいだった。車椅子はかっこうよかった。薬箱の中のちょっと歪んだビンもきれいだった。頭蓋骨を紙やすりに擦り付けた作品があって、私は中学生のころ黒板をチョークで塗りつぶしていたら掃除当番の子に怒られたときのことを思い出していた。横にいた男の人は一緒にいた女の人に「つまりこれは人間の頭蓋骨だって紙やすりで削られてしまう単なる物質でしかないということを表しているんだよ。命の真価を問うてるんじゃないかな」というようなことを話していた。女の人はちょっとつまらなそうになるほどねーと言って、ぐるぐる首を回していた。首を回しているあいだぎゅむっと目を瞑っているのがなんだかとても可愛らしかった。
 
 24日、「ユキとニナ」を観に行った。おもちゃの木琴が耳の中でころころ鳴っているようだった。私たちは囁いて暮らしているのか、と思った。日本語がまるでフランス語のように聞こえた。でもそれはフランス語がまるで日本語のように聞こえたということかもしれない。映る人間が少ないと思って、子供の世界だ、と思った。あの狭さ、あの、安定がどことなく不穏なような、ちょっとおそろしい、時間だ、と思った。ちょっとおそろしい。子供が主演の映画でも、たとえばパンズラビリンスとか、ぜんぜんおそろしくないけれど(白い手のおばけはおそろしい)、トトロとか、こういうのはちょっとおそろしい。でもそれって日本が舞台かどうかの違いなのかなって私思っていたのだけど、「ユキとニナ」は前半ずっとフランスが舞台なのに、なんだか「この映画が三時間続いたら私は死んでしまう・・・」と思ったから、なんなんだろうなと思う。でも、好き。
 
 25日、朝から大学受験だった。休み時間にメールが来て、それはたぶん兄さんからで(兄さんの新しいメールアドレスを知らなかったものだから、たぶんなのだけれど)、「まだ家にいるの」と書いてあった。「いま外だよ」と返したら、「ちがう」と返ってきた。「まだ家にいるよ」と返した。返事はなかった。「ねこもいるよ」と付け加えたら、「よかった」と返ってきた。
 
 27日と28日、友達の家ではんぺんみたいに怠惰に過ごした。友達とふたりベッドの上で、将棋のルールを知らないまま将棋のルールを想像しあって将棋をした。私が、勝った。途中から五目並べだったように思う。
 
 いつだったか忘れたけれど、先輩に電話をした。「人生を交換して欲しいのだけど!」と言われた。しましょうか、と言ったら、「あんたの薄汚い人生なんていらないんだからね!」と言われた。もにゃーく。
 
 1日、朝からひとりで動物園に行った。駱駝を探したけれど駱駝はいなかった。キリンはおおきい。だいたいの人が想像しているよりおおきいんじゃないかな。わからないけど。帰り道に古本屋でカフカの短編集とモームの短編集を買った。家に帰ってカフカの同じ本が家にあることに気づいてあれまあと思った。こういうことが多いから困る。なんでも忘れちゃう。
 
 2日、 お友達と午前中いっぱいをバーミヤンで過ごし、お友達の「カタツムリをペットにしようと思うのだけど、そのためにはどんな用意がいるだろうか」という相談にのっていた。土じゃないかな。わからないけど。
 
 3日、卒業式だった。袴で動き回ったせいでとっても疲れてしまった。どんなに大きな問題があってもね、歴史の前にもね、私が大切に思うのは学校のあの小さな屋上だった。とても好きなのだった。社会に出たくないのであった。社会に、出たく、ない、いついつまでも!
 
 4日、知り合いから借りた安吾と太宰の特集号のユリイカを読む。青鬼の褌を洗う女を読みたくなって、本棚を探したけれど見つからなくて、仕方ないから図書館に行った。本棚を整理したい。部屋を整理したい。家中を整理したい。だれか整理してくれればいいのに。でもそうするとたぶん私が真っ先に捨てられちゃう。

 ある日、私は昼食を食べるために手ごろなお店を探していて、そして、13時の全身全霊の光の中を透明なビニール袋が道路に向かってゆっくり落ちてくるのを見た。軽さのせいで左右に揺れながらそれは、金色に光ったり、またビニール袋に戻ったりを繰り返していて、とても、天使のようだった。天使はくたりと道路に落ちて、次から次へと車に轢かれていたのだけれど、私はあれを拾って帰って家の机の引き出しに隠して宝物にしようかと、思った。結局拾いにはいかなかったのだけど。天使のあの無力さったらない。ねえきらきらしていた。私がいつかビニール袋を高い窓から投げだしたら、それは求愛と思って欲しいな。
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くーにゃも
桜井晴也 | URL | 2010-03-05-Fri 18:43 [編集]
長い、受験をがんばって、
と、卒業おめでとう、とかいう、
おそらくきっとそういう話、にちがいないですねこれは。
ふふん。
「ユキとニナ」、
ユキが眠って起きたらお父さんがハイテンションで
踊り狂っているシーンがこわかったです。
パパ!と思いました。
浪人中にうっかり池袋を制しちゃったり、
浪人中にうっかりぜんぜんちがう学校に行っちゃったり、
浪人とは何が起こるかわからないですが、
大学生も何が起こるかわからないので、
こんな言葉にはとくに意味がないのでした。
(落ちろと言っているわけではないのです)
あと
駱駝はだいたいつねに藤野さんの後ろあたりにいるので、
首をものすごく曲げるとたまに見つかります。
でも曲げすぎるとあぶないらしいです。
にゃもくー
藤野 | URL | 2010-03-06-Sat 19:27 [編集]
卒業するまいと思っていたのですが、周りの空気におされてうっかり卒業してしまいました。
でも、とりあえず卒業できて、よかったです。
パパが、びよーんびよーんって踊っているの、とってもこわかったです。
大音響でユキが目覚めたとき、「え、ユキ見に行くの?怖くない?それは怖くない?」ってびくびくしていました。ユキすごい。
浪人のもっともキュートなところは、いかなる学生割引も使えないところだと、思います。
私はだれかに注意されるまで高校の学生証を映画館の窓口で提示し続ける構えです。
映画館で高校の学生証を提示するのをがんばります。
駱駝、
駱駝が私の後ろにいつも、いるの、ですか、それは、こわい、ですよね。こわいですね。
おちおち駱駝の悪口も言えないですね。ひづめでパカンと頭を打たれてしまいますものね。
やさしい駱駝だといいのですけれど。こわくて後ろを振り返れません。前向きな人間になります。

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