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 「今、ふたりの女の子と付き合ってて・・・」「でもどっちの女の子もべつに好きじゃないんだ・・・」「僕はひどい間抜けかもしれないけど・・・」「それでも責められるほどじゃないと思うよ・・・」なんていう、眠たそうな声を電話の向こうに聞きながら眠った。それは夜中の4時で、鳥も鳴きはじめていたように思う。引き算であしたの起床時間を求めようとしながら、ふっつりと眠ってしまって、目覚ましをかけなきゃってわかっていたから、右手が時計を掴んでたけど、それきりだった。「こんなこと話すのは、きみが、僕や僕の隣に寝てるこの子に、すこしも関心ないからで・・・」「それから僕も・・・」。
 起きたら5時間経っていた。1限には間に合わないなと思って、シーツのくしゃくしゃの中にうずまった。携帯電話はベッドの下に転がっていて、拾い上げたら通話は途切れていて、今日は夕立ちに気をつけるがいいですと表示されていた。新しい携帯電話は毎朝天気の話をしてくれて親切だけれど、カメラを起動するとフリーズして電源が落ちちゃうのが、難点で、だけどそんなに困るわけでもないから、そのままにしていて、たぶん、そんなことばかりだった。
 (今日は、夕立ちで、だから今朝は、洗濯物を干さなくていいんだ、それで、2限に出るのだとしても、あと20分は眠れるのだって、そんな気がする。あれ、うん、だけどそれなら、お弁当、ひさしぶりに、ちゃんとつくったほうがいいかもしれない、な、でもなんでだかすごく、眠たいよ。朝が夜に癒着してるみたい、に、ひどい、かんじ、特に思うところはないけれど、暑くてへとへと、みたいな、なんだかな、夕立ちが降るから、あと20分眠れる。降れ降れ、すごく降れ、喉の奥まで濡らすんだよ、ビルの奥に隠れてる野ねずみのこともちゃんと見つけて濡らしてあげるんだよ、おやすみ、いとしい。このにじゅっぷんかん。)

***

 きのう、二度寝して起きたら昼過ぎだったからいっしゅんで学校に行くのをあきらめた。電車と自転車でプラネタリウムに行った。星の名前をたくさんたくさん忘れてると思った。でも、はじめからそんなに知らなかった気もする。どちらだかわからない。白鳥座がきらきらしていて、夏だと思った。
 ひとりで空の下にいても星座なんていっこも見つけられないに決まってるのに、プラネタリウムにいると明日からそれができちゃう気がして、だってお姉さんがアナウンスであれはわし座であれはさそり座ですなんて教えてくれるから、明日はひとりで見つけられる気がしちゃって、でもそんなわけはないのだった。私の星座はいつもプラネタリウムにあるのだった。私はそこに天体中の星座を降ろして帰るから、夜空に星座なんていっこもなくなるのだった。ひとりじゃとても星と星を結べないから、頭上は無意味で、いつも、夜空を右から左に向かって数えたり、六等星を探したり、そんなことしかしない。頭上に、ばらばらと無意味に在るものたちが、ばらばらと無意味なままに、ひとつの意味とひとつの意味で在って、いつもだからそこにあいすべきものはないし、いつもだけど私はその下で眠りたいから、星座を置いてくる場所があったっていい。

***

 世界中のひとから隠れてこっそり水遣りしていたベランダのレモンバームがこっそり枯れた。動揺して猫に相談しに行ったのだけど暑かったから猫はのっぺりしていてぜんぜん頼りにならなくて「これは猫ではなくたんなるまな板にすぎない」と直感した。枯れたレモンバームはこっそり捨てた。なんで枯れちゃったんだろう。水をやりすぎたのかもしれない。じょうろがなくてやかんを使っていたし。ごめんねレモンバーム。八つ当たりで猫をごろごろ転がしていたらすごく痛く咬まれた。ご、ごめんね・・・。
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