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 私、このところ、寒い日に薄着で、暑い日に厚着で、外に出てる、よ。まいにちを大失敗、してる、よ。みんなはなんでうまくいってるように見えるんだろう。ふと気づくと雨が降り出して、とても寒いし、私は半袖だし、信号待ちの隣の人はコートを着ているように、見える、し。隣の芝生はいつだって青いから、たぶん、あったかく見えただけなのだろうけど。まさか、都市伝説じゃなくて、ほんとうに天気予報ってあるのかしら。まさか。まさかね。さむくってこごえてしまう。だれか、あしたの最低気温を、てがみに書いて、おくってください。速達でおくってください。着払いだっていい。

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 兄さんが来た。風邪をひいていた。「うつしにきた」と言っていた。私は、そんなの冗談じゃないって思って、嬉しかった。お粥をつくってあげるねって言ったのに、兄さんは電話でピザを頼んでいた。風邪なのにぴざ。ぴざってすごく元気なときに食べるものと思ってた。兄さんがぴざを一切れくれた。おいしかった。お粥はいらないのって訊いたら、いらないって言ってた。

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 学校の敷地の芝生を歩いていたら、「さむいですよね。クーラー入ってんじゃないかってかんじですよ」って話しかけられた。振り向いたら立派な髭の生えた男の人がいて、私よりも十歳くらい年上に見えた、けど、私は人の年齢を推し量る能力がちっともないから、わからない。何年生ですかって訊かれたからいちねんせいですよって答えたら、「ぼくもです」と言われたのでちょっとびっくりした。彼のスニーカーは金色だった。私は動揺のあまりそれを指摘した。彼は、彼がそのスニーカーを見つけるまでの長い旅と、かずかずの苦難について話してくれた。そしてそのスニーカーを見つけたときのえもいわれぬ喜びについて。私は途中からぜんぜん違うことを考えていたけれど、たぶん彼も途中からぜんぜん違うことを考えていたと思う。「スターウォーズってどこまで観た?」って訊かれた。「自由は死んだ、万雷の拍手の中で」と答えた。「僕は水中かたつむりがたくさんでてくるとこまで」って言われた。あんまり意味がわからなかった。スニーカーが金色だった。頭の中で、シースリーピーオーって思った。
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