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 月曜日の午前十時、なじみのない路線の電車で、行ったことのない終点に向かっていた。気がついたら車両にだれもいなくて、右隣の車両にも、左隣の車両にもだれもいなくて、わあおと思って、私は横に倒れて、頭上、電車の天井の横を、曇り空の目に見えないムラが延々と走っていって、目がまわる、と思った。あまりに気持ちいいからそのまま寝てしまいそうだった。この電車は一本の小さな川で、私はゴミーだよーとかよろこんでいたら次の駅で赤いベストを着たおじさんが颯爽と乗り込んできたので私はしんじらんない素早さで起き上がって携帯電話をの通話ボタンをかちかち押し続けてかんぺきに誤魔化した。かちかち。おじさんはすぐに手すりにもたれかかって寝てしまった。私は窓の外をなんということもなく見ていた。しらない街だった。草は灰色で空は白くて家々はくすんでいた。もし電車の電気をぜんぶ消せるなら、ここは水族館になるのになあとなんだか思った。赤いベストのおじさんと私は終点の駅で降りた。操作をまちがえて電話してしまったおともだちから折り返し電話がかかってきた。ラーメンの話をした。曇りの日は塩ラーメンがおいしいのだという話をした。

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 加湿器が壊れたので(三年前に)、ストーブを点けているあいだ室内に濡れタオルを干しているのだけど、猫がそれで遊んで、いっつもいじくって、案の定タオルをかぶって、ぎゃってなって、タオルをかぶったままどこかに疾走していって、だから、私の部屋はいつも乾燥している、じゃないか。ぷんぷん。

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 ところでこのところ三回に一回深呼吸をしないとうまく息ができない。普段は八回に一回くらいでいいのだけれど。いきるため真剣に呼吸をしていたら、「ため息ばっかりついてると幸せが逃げちゃうんだぞ!」って言われた。ちょっと呼吸をするのに一生懸命すぎて返事ができなかったけれども、この肺が今すごいいきおいで不幸だ、と思った。これはいったい、もしかして、酸素が、薄くなってるんじゃないかな。にっぽんはだれも気づかないうちにふよふよと浮かび上がってしまって、だれも知らないままに宇宙を目指しているんじゃないかな。このスピードでにっぽんの高度があがりつづけると、来週あたりに私しんじゃう。しんじゃうし、あと、漁にでていたひとがおうちに帰れなくなっちゃうし、ブランコを漕ぎすぎた女の子がぽーんってにっぽん島の外に飛んでっちゃうとあぶないから、にっぽんははやく、また海に浮かぼう。海もやさしく、おかえりって、どこいってたのよもうって、ほっぺたを叩いてくれるよ。病院に行こう。

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 川端康成の古都を読んだら京都に行きたくてしかたない。服を着て歩く京都たちの話だった。
 
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 先輩が、「このところなにを食べても甘ったるくて仕方なく感じる。なにこのレタス」と言っていた。病院に行ったほうがいいと思った。めでぃかるめでぃかる。
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