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 私が私が私がとてもそうおもい、おもう、おもい、ます

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 人を傷つけるために池袋に行く途中、新宿で、前を歩く人の落とし物に同時に手を伸ばす二人の人、を見た。二人はにっこりして、気付いた落とし主もにっこりして、その連れの人もにっこりしていたので、私も思わずにっこりして、それから予定通り池袋で人を傷つけて、電車でコトコト帰ってきた。
 いいことがあった他人とか嫌なことがあった他人とか、あと私が傷つけた人と、私、この国で同時に日没を迎えたりして、ごめんね。
 帰り道に犬の散歩中の友達が世にも奇妙なTシャツを着ているのを見て笑った。彼女は見るな!見るな!って言ってておもしろかった。下は中学のジャージだった。久しぶりに見た。三年前に私に懐いていた犬に吠えられた。忘れるなよ犬、淋しいよ犬、と思った。犬の名前は思い出せなかった。

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 ベッドに潜って真夜中過ぎまで音楽を聴いていたらある曲でとても泣けてきて、「この曲泣ける!」と思ったけれどよく考えたら悲しいことを考えていただけだった。窓の外を車がばうばう通って行くのを聞いて、起きてるなよ、と思った。ベッドの端っこで猫が丸く寝ていたので起こした。そうしたらあの子すごく不機嫌で噛みつかれるし引っ掻かれるしで痛くって大変で謝ったけど尚噛まれた。こんなに痛いことをするいきものが同じベッドで丸くなって寝ているなんて怖くて私はもう寝らんないよ!って思って起きてヨーグルトを食べてベッドに戻ったらあいつは私の枕の上で寝ていたものだから!
 世界中のみんなが猫を飼えばいいと思った。猫を起こさないためにベッドの足側に丸くなって眠ればいいと思った。猫を起こさないために猫と離れたところで眠っていれば、みんなが猫の夢を見られるのだと思う。私は猫の夢を見られるのだと思う。だけど。
 しあわせな夏の夜だった。猫の夢なんて見なかったけど。それで、ねちがえたし、寝坊したけど。
 
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